創業85年の漢方薬局です。昔からの本物の漢方薬「煎じ薬」をおすすめしています。
2012/11/20
11月23日、営業します。 11:00~17:00の予定です。
2012/10/24
新サイト構築中!http://kimeido.p-kit.com/
2012/08/27
移転しました! JR両国駅東口 横綱通りに入り2本目の角を左折です。
TOP > 漢方 亀命堂薬局 薬草屋 きめいどう 日記 > 地震酔い、辛くありませんか。 東京はようやく暖かさを感じるようになりました。
また揺れてる、まだ揺れてる・・ 一人で地震になっていないでしょうか。視覚情報と平衡感覚のズレがあり、一種の勘違いを起こした状態です。
漢方では「気の動揺」と考え、体質的には「水毒」の多い方に発生しやすいと理解します。
「気」は臍下丹田に蔵され、これが上衝したり、動揺して病的状態を起こします。作用のみがあり実態が血液や水分のようにありませんから、げっぷやおならのような有形の気と区別して無形の気ということもあります。
水分は循環、排泄されず過剰に蓄積してしまい、捌けない状態で病的症状の原因となります。
地震酔いの治療には漢方薬によいものがいくつかあります。
「苓桂朮甘湯」は気の動揺と水毒排除の代表的処方。頭痛や眼科疾患にも応のために用されます。ふだんから胃に水がたまってごぼごぼしたり、この水分(胃内停水といいます)のためにめまいや胸の症状の動悸や胸苦しいときに使用する処方です。
「センソ牛黄元」は蟾酥(センソ)はシナヒキガエルの分泌物で強心作用があり、救心などの主成分。「牛黄」は牛の胆石で貴重な切れ味のよさもある薬物でセンソ牛黄元は実はこちらが主成分と考えてよいですね。多彩な作用があり、過労、高熱を初め身体の状態がよくないときにすぐれた効果があります。ユンケルなどにも配合されますが、配合量が少なすぎて十分な効果は望めません。
そのほか「半夏白朮天麻湯」、「苓桂甘棗湯」(苓桂朮甘湯に似た処方)なども症状と体質でよくおすすめします。
不安と不眠もあるときは「桂枝加竜骨牡蠣湯」、「柴胡加竜骨牡蠣湯」などと「センソ牛黄元」をおすすめすることがよくあります。
体質と症状の両面から判断するのが漢方流。ご相談ください。的確に判断しご指導します。