漢方 亀命堂薬局   薬草屋 きめいどう | 日記 | 冷え込みます。冷えからの病気、まずは風邪などの即効治療について。その1


2011/12/01
冷え込みます。冷えからの病気、まずは風邪などの即効治療について。その1


 人間の身体は冷えるとろくなことがありません。長期的にはがんなどにもよくありませんが、今日のような急激な冷え込みも強い影響があります。
 今頃の気候では身体が冬に対応する状態になりきっていないため(寒冷に対する体温生産増加 甲状腺の生理的機能の亢進などによる)、また温度変化が急激で気温低下に対応しきれないことになります。

 「風邪」は風の邪と書きますが、「寒邪」(邪は悪気 よこしまなもの)の侵襲による急性熱病というのが漢方医学での認識です。「寒」が体内に侵入して「熱」を発するという寒と熱の交錯し、転変していく病状です。
 風邪の漢方治療は「傷寒論」という中国の後漢の時代に成立したと考えられる古典を基礎にします。もっとも傷寒論は風邪の治療書ではなく、生死にかかわる重症の急性熱病、腸チフスなどの治療書です。

 風邪の初期の治療は非常に重要で、インフルエンザ(風邪ではなく、重症化し時に死亡することもあるウイルス性疾患です)では1日でウイルスは100万倍に体内で増殖するといわれます。こんなに増殖したら戦うのも大変で、症状は重症化、悪化します。
 風邪でもウイルスや細菌がが大量に増殖する前、初期に悪寒(最近は「悪寒」といってもわからない人が増えました。困ったものです)を感じたらすぐに強力、迅速な治療をします。
 具体的には悪寒がしてから遅くても3~6時間以内と考えています。
 実は傷寒論には「寒に適えば(寒にあえば)一升を温服す」という漢方処方服用の指示があって、これは悪寒を感じたらすぐにと解釈されますが、臨床上は「寒い思いをしたらすぐに温かい漢方処方(桂枝湯:後述)を服用しなさい」と解釈し、症状としての悪寒発症前に寒かったり冷えを感じたらすぐ先制治療、風邪の悪化進行防止に漢方薬服用を始めると解釈すべきと考えています。この方法は特に虚弱な患者さんには必須です。

 


> 日記の一覧に戻る


[0]店舗TOP
ペ-ジの一番上へ戻る

街のお店情報
PCサイト

[PR]
やしろ鴨川の郷
ハローストレージ武蔵村山
屋台料理 盛栄
しとう整体サロン
カイロ整体 YUZU(ゆず)サザンクロス埼玉院