漢方 亀命堂薬局   薬草屋 きめいどう | お店のミカタ https://kimeido.on.omisenomikata.jp/ 創業85年の漢方薬局です。昔からの本物の漢方薬「煎じ薬」をおすすめしています。 https://asset.omisenomikata.jp/Hp360/dc/09/114411/114411_53d855dc09_header_logo_pc.bmp 漢方 亀命堂薬局   薬草屋 きめいどう https://kimeido.on.omisenomikata.jp/ 【日記】 膀胱炎の漢方治療。 ついでに「同名異方」。 Tue, 20 Nov 2012 17:26:25 +0900 384803 https://kimeido.on.omisenomikata.jp/diary/384803 <span style="font-size: medium;"><a title="こちら" href="http://blog.livedoor.jp/kimeido_kanpo/" target="_blank">こちら</a>を見てください。</span> 【お知らせ】 11月23日、営業します。 11:00~17:00の予定です。 Tue, 20 Nov 2012 15:44:01 +0900 384722 https://kimeido.on.omisenomikata.jp/ 11月23日、営業します。 11:00~17:00の予定です。 【カテゴリーなし】 11月「感謝祭」 開催中 Fri, 16 Nov 2012 12:34:14 +0900 382618 https://kimeido.on.omisenomikata.jp/menu/382618 <span style="font-size: medium;"> ご購入10000円以上で <strong>アザレア(西洋つつじ)の鉢植え</strong>を差し上げています。</span><br /><span style="font-size: medium;"> なくなり次第終了です。</span><br /><br /><span style="font-size: medium;"> 12月にもう一度開催します。</span> 【日記】 高熱には「地竜:ミミズ」で解熱!! 早くよく効く本物の生薬「煎じ薬」と飲みやすい顆粒。   Fri, 02 Nov 2012 17:44:30 +0900 374308 https://kimeido.on.omisenomikata.jp/diary/374308 <span style="font-size: medium;"> 日本では風邪などで高熱が下がらないとき、乾燥した「地竜:ミミズ」を煎じて服用してきました。ミミズはよく効くもので、アスピリンやカロナールなどで下がらない熱に賞用されてきたものです。アスピリンなどの新薬はいったん解熱しても数時間で薬の効果が切れると、大概はまた高熱に戻ってしまいますが、的確な漢方処方、たとえば大青竜湯、白虎湯などと併用するとしばしば大発汗を伴って解熱し、熱が下がると風邪も治っているという、アスピリンなどの一時的解熱とは違い解熱後が非常に楽になります。</span><br /><br /><span style="font-size: medium;"> 煎じて服用するのが一番いいのですが、味が悪く ヒネショウガを入れて煎じても味はあまり改善しません。飲みやすい顆粒剤の良いものがあります。</span><br /><br /><span style="font-size: medium;"> 本格的な漢方処方に配合されることはまれで、「補陽還五湯」という脳梗塞や高血圧、顔面の引きつり、言語障害などに使用する処方に配合されていますが、処方でなくてもこのような効果があり、よく高血圧や脳梗塞の漢方薬との併用をします。</span><br /><br /><span style="font-size: medium;"> 近年はヨーロッパの食用ミミズ!の製品が健康食品として販売されますが、分類上地竜とは、別のミミズで成分等の信頼できるデータが見つかりませんので推奨していません。</span><br /><br /><span style="font-size: medium;"> ミミズは高熱を下げる(タイトルには解熱と描きましたが、清熱というのが適した表現です。下熱は本来誤った表記で医療担当者や医薬品の能書、医学専門書などに使用されることはありません)、熱性痙攣使用するとともに、上記のような疾患に用い、中国では打撲、気管支喘息などにも応用しています。</span><br />  【日記】 温める漢方薬。 即効性も、体質改善も! 女性には婦人科系の不調と病気にも! Tue, 30 Oct 2012 19:27:17 +0900 372516 https://kimeido.on.omisenomikata.jp/diary/372516  <span style="font-size: medium;">漢方薬で身体を温めるときに私たちが考えることはいろいろあります。</span><br /><span style="font-size: medium;"> 服用する方のつらい症状とともに、冷えには関係なさそうな身体の状態もお聞きして的確な漢方薬を選択していきます。</span><br /><br /><br /><span style="font-size: medium;"> <strong>「冷える」、「寒い」<br /></strong></span><br /><span style="font-size: medium;">  寒冷といいますが、寒は外気の温度低下による感覚、風邪の初期の悪寒(寒くなくてもゾクゾクと寒気がすること。このごろは悪寒という言葉が通用しない人が多いですね)も典型的な「寒」です。 風邪は「寒邪」という悪いものが体内に侵入して起こす病気です。夏の冷房の効き過ぎも「寒い」ですね。寒ければすぐ手当てをすればいいんです。</span><br /><br /><span style="font-size: medium;">  温度が下がって温かさが失われると「冷え」ます。そう、冷蔵庫の冷。寒さの強いときも冷えこむなどとといいますね。</span><br /><span style="font-size: medium;"> 身体が体温を奪われたのが冷えで、これは風邪や膀胱炎などの大きな原因です。これはまず誰でも自覚することが多いもので、神経活動の低下した高齢者やまた個人差で冷えを感じにくい人もいます。また、虚弱体質のいかにもひ弱な人が強い寒さでも冷えをあまり感じないこともあります。</span><br /><br /><span style="font-size: medium;"> 急な冷えのときは風邪の予防の目的も含めて<strong>「桂枝湯」や「麻黄附子細辛湯」</strong>など風邪の初期の処方で温めるものをよくおすすめします。 </span><br /><span style="font-size: medium;"> また<strong>、「当帰」</strong>の配合された漢方処方もよい効果があり熱い湯で薄めて飲む女性の薬<strong>「婦宝当帰膏」</strong>は甘味があり飲みやすく即効性であり、慢性の冷えの改善にも単独で、また必要に応じ他の漢方薬とも併用します。</span><br /><span style="font-size: medium;"> 問題なのは<strong>冷えているのにご本人には冷えの自覚がないときで</strong>、「婦宝当帰膏」を試飲して頂くとすぐに腹部や足まで温まり、いままで冷えを自覚していないのが分かる方もよくいます。<br /> 冷えは慣れて分からなくなったために自覚症状でないことが多く、相談中にお聞きしたお体の状態から足、下腹部、背部、胃腸などの冷えを推定します。 </span><br /><br /><span style="font-size: medium;"> <br /></span><span style="font-size: medium;"><strong> 冷えはいろいろあります。<br /></strong></span><br /><span style="font-size: medium;"> <strong>体温を産生する能力が低いか落ちている時<br /><br /></strong> 低体温が典型的で漢方では「腎」「心」の機能低下と先天的な能力不足などを考えます。 </span><br /><span style="font-size: medium;"> </span><br /><span style="font-size: medium;"> 産生した体温を血流が運ぶ能力の低下、血液の能力不足。</span><br /><span style="font-size: medium;"> 汚れた血液が循環を阻害するのが「瘀血」。血液の能力不足、量的不足が「血虚」で漢方では結構複雑ですが、貧血や低血圧と思ってください。</span><br /><br /><br /><span style="font-size: medium;"> <strong>エネルギー不足でも冷えます。 <br /></strong> </span><br /><span style="font-size: medium;"> 食事の量と内容、食事時間、食べ方などに問題があるときは漢方薬に加え、良質のサプリメントをおすすめすることがあります。</span><br /><span style="font-size: medium;"> 亀命堂は薬局ですので医薬品と同等の基準でサプリメントを検証したうえで推奨しています。</span><br /><span style="font-size: medium;">サプリメントは薬局で薬剤師から説明指導を受け購入しましょう。</span><br /><br /><span style="font-size: medium;"> エネルギー不足には大きな原因がまだあり、消化吸収能力の低下を考えます。<strong>「脾胃の虚」</strong>といいます。「脾」は解剖学的な脾臓ではなく概念的な要素の強い表現で、飲食をエネルギーに変えて全身に輸送する能力みたいに考えてください。</span><br /><span style="font-size: medium;"> 「食べなければ死んでしまう。」「じゃあ、食べてれば死なないのか?」「いやぁ、食べていてもいつかは死ぬんだが。」とういうことですが、食べなければ死んでしまうというのが「後天の本」</span><span style="font-size: medium;">の「脾」のつかさどるところ、食べていてもいつかは死ぬというのが「先天の本」である「腎」のつかさどるところです。</span><br /><span style="font-size: medium;"> 「脾胃の虚」には「六君子湯」をよく使用します。脾胃の虚は血虚を兼ねることが多いので、「当帰」配合の処方との併用が必要なことがよくあります。朝鮮人参と朝鮮人参を配合した処方が効くことが多いですね。</span><br /><br /><span style="font-size: medium;"> 「腎虚」も冷えます。典型的なのは老化。近年はよくエージングといいます。</span><br /><span style="font-size: medium;"> これには朝鮮人参、附子(猛毒のトリカブトの根を加熱減毒したもの)などの配合処方を使用します。「八味丸」が代表処方。若年でも腎虚と考えられる場合にも使用します。</span><br /><br /><br /><span style="font-size: medium;"> <strong>ストレスの影響がある冷え。<br /><br /> </strong>近年増加傾向なのがストレスの影響。自律神経失調なども多彩な症状が発現消失あるいは混在しますが、冷えととともに熱感やのぼせが併発することもよくあります。</span><br /><span style="font-size: medium;">  亀命堂薬局では<strong>「加味帰脾湯」「桂枝竜骨牡蠣湯」</strong>などを基本に効果を挙げています。基本処方に加え、必要な漢方薬の併用をおすすめすることがどうしても多くなります。</span><br /><br /><span style="font-size: medium;"> いかがでしょうか、冷えの漢方。漢方は応用の世界です。この病気にはこの薬などというのは大変珍しい本当のレアケースで、症状を訴える患者さんの全体を見て的確な処方を判断すのが鉄則です。販売される漢方薬の添付文書の効能効果の表現は役人の認可したもので、漢方薬の理論や実践とは乖離していて、漢方薬をおすすめする立場からは邪魔になることはあっても役に立つことはまずありません。漢方処方や生薬の性質や使い方とは関係のない症状の羅列ですから当然です。</span><br /><br /><span style="font-size: medium;">  パッケージや添付文書の効能効果は鵜呑みにせずに必ずご相談ください。 時間のある限り説明指導いたします。</span> 【カテゴリーなし】 漢方薬、薬草、健康食品の試飲をしています。 Mon, 29 Oct 2012 18:11:55 +0900 373435 https://kimeido.on.omisenomikata.jp/menu/373435 <span style="font-size: medium;">クマのバーカウンターで試飲ができます。</span><br /><br /><span style="font-size: medium;">食品では本物の黒酢<strong>「坂元のくろず」、「大高酵素」、</strong>アミノ酸飲料<strong>「ビタモ液」</strong>など。</span><br /><br /><span style="font-size: medium;">医薬品は<strong>「ササヘルス」、「婦宝当帰膏」</strong>など。冷え性の方はぜひ「婦宝当帰膏」をお試しください。</span> 【日記】 冷え込んできました。冷え対策は身体の中から。 Fri, 26 Oct 2012 19:24:30 +0900 372186 https://kimeido.on.omisenomikata.jp/diary/372186 <span style="font-size: medium;"> 風邪の季節です。風邪は超初期に徹底治療!<a href="http://blog.livedoor.jp/kimeido_kanpo/">http://blog.livedoor.jp/kimeido_kanpo/</a>ご覧になってください。<br /><br /> 「寒い」のは誰でも感じますが「冷え」は自覚しない方が多く、結構厄介なものです。温める漢方薬を試飲して頂くと初めて下腹部や足先まで温まってびっくりする方がよくいます。<br /><br /> 冷えると白血球やリンパ球の能力が低下、逆に体温が1度上昇するとこれらの能力は60%上がると何かに書いてありました。風邪の発熱も体温を上げてウイルスや細菌と戦う力を強化しているのですから風邪の熱は無理に解熱剤や総合感冒薬などで下げないほうがいいのです。小児でひきつけや脳炎のおそれのときは解熱しますが、そうでないときは解熱したために風邪が長引くこおとになりかねません。<br /><br /> 寒いのは外気や衣服によるもので、風邪の悪寒も寒いという症状ですね。<br /> 冷えるのは外気に体温を奪われることもありますが、体内の問題が大きく、熱を作る能力が不足、作られた熱を配分できないなどが考えられます。また、冷えと疲れは身体が慣れてしまうと感じなくなってしまう性質あり、かなり極端な冷え性の方が真冬に薄着ということもあります。全身的にしろ手足や腹部などの九区所的な冷えでも身体にいいことはありません。<br /> 長期に続く痛み、神経痛や関節痛、膀胱炎、痔、頻尿、頭痛、不眠、下痢と便秘などの便通異常、高血圧、心臓疾患など、冷えの影響の大きい疾患です。温めれば治る! 身体を中から温めて楽にする漢方薬、ご検討ください。温め方も身体の状態によって多くの漢方処方があります。しっかり相談指導しています。</span> 【カテゴリーなし】 植物性便秘薬 サンプルさしあげます。ご来局ください。 Fri, 26 Oct 2012 19:19:53 +0900 190174 https://kimeido.on.omisenomikata.jp/menu/190174 サンプルが若干あります。体質、症状により効果に差がありますので、ご相談ください。<br />センナ実を使用したものですので刺激性はセンナ葉よりマイルドで腹痛や効きすぎの下痢は比較的少ないものです。<br />便秘の漢方治療指導しています。 【カテゴリーなし】 サービス券を差し上げています。 Fri, 26 Oct 2012 19:17:42 +0900 77331 https://kimeido.on.omisenomikata.jp/menu/77331 来局されてお買い上げの方に5000円ごとに50点、500円ごとに5点のサービス券を差し上げています。次回のお買い物のときに50点で150円にお使いいただけます。 【お知らせ】 新サイト構築中!http://kimeido.p-kit.com/  Wed, 24 Oct 2012 14:37:56 +0900 371052 https://kimeido.on.omisenomikata.jp/ 新サイト構築中!http://kimeido.p-kit.com/  【日記】 移転その他で更新できませんでした。再開しますのでよろしくお願いします。 Tue, 16 Oct 2012 17:53:00 +0900 367241 https://kimeido.on.omisenomikata.jp/diary/367241 <span style="color: #000000;"><span style="font-size: medium;"> ようやく落ち着きました。店舗は狭くなりましたが、内容は旧店舗より充実、じっくり漢方の相談指導ができます。<br /><br /> 冷えで体調を崩しやすい時期です。冷えは自覚がないことが相当多いものですし、漢方医学的にも冷えの状態はいろいろあります。「寒い」のと「冷える」のも違います。<br /><br /> 身体の変調を感じたらすぐにご相談ください。痔、便秘、下痢、頭痛、腹痛、めまい、むくみなど「温めれば治る」ことは非常に多いものです。<br /></span></span> 【日記】 10月13日(土)の臨時休局 Wed, 10 Oct 2012 18:07:18 +0900 364070 https://kimeido.on.omisenomikata.jp/diary/364070 <span style="font-size: x-large;"> 13日、14日の土日は連休になります。ご了承ください。 <br /> 入口に用紙を置いてありますのでご来局された方はご記入ください。15日に対応します。<br /> ご購入で来局された方は宅急便(コレクト便)でお送りします。送料等帰依移動で負担します。<br /><br /> また&nbsp; <a href="mailto:prof-i@iris.dti.ne.jp">prof-i@iris.dti.ne.jp</a>&nbsp; にご連絡ください。<br /><br /> ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。<br /></span> 【お知らせ】 移転しました!  JR両国駅東口 横綱通りに入り2本目の角を左折です。 Mon, 27 Aug 2012 17:52:20 +0900 340037 https://kimeido.on.omisenomikata.jp/ 移転しました!  JR両国駅東口 横綱通りに入り2本目の角を左折です。 【日記】 移転しました! Mon, 27 Aug 2012 17:47:04 +0900 340032 https://kimeido.on.omisenomikata.jp/diary/340032 <strong><span style="font-size: large;">JR両国駅東口近くに移転しました。</span></strong><br /><br />東口を出て目の前の横綱通りに入り、2本目のかどを左折してすぐです。<br /><br />電話は従来どおり <span style="font-size: large;">03-3631-0024<br /><span style="font-size: x-small;"><span style="font-size: small;">住所は</span>          </span>墨田区両国3-24-14<br /><br /><span style="font-size: medium;">          prof-i@iris.dti.ne.jp<br /><br /></span></span> 【日記】 冷え込みます。冷えからの病気、まずは風邪などの即効治療について。その3 Tue, 06 Dec 2011 17:50:00 +0900 193319 https://kimeido.on.omisenomikata.jp/diary/193319 <span style="font-size: large;">前回は発病初期の桂枝湯とそれに続く時期の葛根湯、麻黄湯を紹介しましたが、今回は「陰証」の風邪についてです。<br /><br />実は陰証男の風邪は陰証として発病するものと、陽症から陰証に変化する(「陰証に陥る」と表現することがあります。これは陰証のほうが深刻、重態な症状になりやすいことを示しています。)ものがあります。<br /><br />陰証として発病するのは専門的には「直中の少陰(じきちゅうのしょういん)」と表現します。<br /><br /><strong>初期から寒いばかりで身体が重くなる、気力もないような状態になります。布団に入っても一向に温かくならず、特に背中の悪寒(背悪寒)が目立つ。</strong><br />体温が39℃を越すような高熱でも上記の症状群があればこれは陰証の重症です。熱が高くても悪寒ばかり強く、顔色も蒼白や血色の悪い状態になるものです。なりより身体が重くて動けない。<br /><br />初期にこういう症状のときは<strong>「真武湯」</strong>を使用します。<br />このような症状の風邪になる方は実はずいぶん多く、<strong>熱がないから軽症などと決め付けられ、つらい思いをすることが多いものです。</strong><br />陰証は陽症のように頭痛や項の強ばりのような上から起こる症状ではなく、身体の下から発症します。下から寒邪に侵襲され、下半身前面の下腹部、もしくは下半身後面の腰部腎臓部に、病気が重いと前後両方に症状が出ます。<br />消化器系と、泌尿器系ですので便通と尿利に病的変化が起こります。<br /><br />「真武湯」は下半身後面の腎臓(漢方医学では「腎」で現在の腎臓という臓器そのものでなない)を寒邪に侵襲された「少陰病」という状態の治療の主体となる処方で、軽症から相当な重症まで使用できる処方です。<br />「少陰の葛根湯」という表現があるくらいですので陰証の風邪の重要処方であることが理解できると思います。<br /><br />腎臓系統ですから尿は頻数(ひんさくと読みます:頻尿ですが、色の薄い黄色味のない透明なことが多く、量も少ないことが多い)またはかえって遠くなりこともあります。<br />体内の「水毒」、この場合は体内に過剰に滞留して冷えた水分でこれは胃にも溜まるし、呼吸器にも発生しますがこれが病状の本態と考えます。<br /><br />真武湯が効くと、気持ちよく尿利が付いて身体が温まり、ひどく重かった身体も軽くなります。時に葛根湯が効いたとき以上の大発汗で軽快することもあります。<br /><br />真武湯の症状は全身に及び、重症化すると背中ばかりでなく腹部も冷えて下痢を起こし、胃では嘔吐、胸郭部ではセキ、頭部では動揺性や回転性のめまいを起こします。<br />応用して慢性病や難病にも広く使われる効果がある処方なのです。<br /><br /></span> 【日記】 冷え込みます。冷えからの病気、まずは風邪などの即効治療について。その2 Tue, 06 Dec 2011 16:57:14 +0900 192722 https://kimeido.on.omisenomikata.jp/diary/192722 <span style="font-size: medium;">風邪の初期は通常「悪寒」から始まります。布団に入るなど温かくしても寒気を感じるのが「悪寒」、風邪にあたるなどしたときに寒気を感じるのを「悪風」といい、悪風のほうが軽症です。<br />治療をせずに時間がたつと熱が出てきます。これが「発熱」(ほつねつと読みます。漢方医学での読み癖ですね。大日本帝国陸軍では熱の出ることを熱発:ねっぱつといいました。最近はねっぱつという表現をする患者さんはいないですね。)<br />寒邪の侵襲で熱が出て時間の経過とともに<strong>寒(陰)</strong>と<strong>熱(陽)</strong>が縦横に活動するのが前回触れた「傷寒論」の基本です。<br /><br />寒ばかりで熱が出ないのが「陰証」、熱が出て悪寒が減少してゆくのが「陽症」です。<br /><br />まだ陰証か陽症かどちらの方向に風邪が進展するかわからない初期は(悪寒もしくは悪風の時期。熱は時間が経過して出始める)本来は脈(手首で脈診します)を調べて軽く触れても脈がわかるときが陽症に、強めに抑えてはじめて脈を感じるときは陰証に進むと判断します。<br />この時点で風邪の治療に使用する漢方処方が違ってきます。<br /><br />症状が悪寒もしくは悪風のみで、脈診で陰証、陽症の傾向を判断するようなごく初期は前回ちょっと書いた桂枝湯を使用します。<br />寒に適えば(寒にあえば)、つまり寒い思いをしたときにこの桂枝湯を服用し、温まって多くの場合発汗するようであればそこで風邪は治ります。<br />桂枝湯は葛根湯などと比較すると、薬理的におとなしい処方です。したがって効果がなければ汗が出るまで追加服用し、熱希粥(ねつきじゃく:熱い薄めのお粥)をすすって桂枝湯の効果を高める方法をとります。<br /><br />葛根湯などもそうですが、漢方処方の服用のみでなく、積極的に温かくすることが重要で、風邪の初期に漢方処方を服用して温かくして少し休めば(できれば布団に入り)風邪はすぐ治るか軽症ですみます。<br />ここで無理をして働いたり、寒い思いをしたり、食事が不十分で身体が冷えれば風邪は悪化し1日や2日では治らなくなります。<br /><br />桂枝湯服用で治る時期が過ぎてしまうと、熱が出るかそのまま寒いばかりのかぜになるか症状も変化します。寒いばかりの風は「陰証」でこれは後述します。<br /> <br />悪寒、悪風の時期には「頭項強痛(ずこうきょつう)」といい、頭痛と項(うなじ:これも知らない方が多くなりました)のこわばりが著明に出ることが多いものです。<br />桂枝湯服用の時機を失するか、服用量が不十分、病気の勢いが強いときは頭項強痛が下に進行し、項背強ばること几几(こうはいこわばることきき)といううなじと背中がこわばり痛みます。時に頭痛も残存します。<br />この時期は発熱も著明になりはじめ、悪寒もまだ残ります。この時期の症状が「葛根湯」の正証で、臨床的にこの時期にようやく治療を始める方が多いため、葛根湯の使用量が非常に多いのです。<br /><br />同じ時期に背でなく胸のほうに症状が出始める、つまり頭痛がまだあり、比較的早い時期からセキが出る、腰痛や節々の痛みが出るときは「麻黄湯」を使用することになります。葛根湯もそうですが麻黄湯も強く発汗させ、体温を上げて風邪を治す処方です。どちらも時に尿が増えて快方に向かうことがあります。<br /><br />初期から陽症の傾向の風邪は遅くともこの三つの処方で治せる<strong>早い時期</strong>に<strong>積極的な治療</strong>が良いのです。<br /></span> 【日記】 冷え込みます。冷えからの病気、まずは風邪などの即効治療について。その1 Mon, 05 Dec 2011 16:11:31 +0900 190203 https://kimeido.on.omisenomikata.jp/diary/190203 <span style="font-size: large;"> 人間の身体は冷えるとろくなことがありません。長期的にはがんなどにもよくありませんが、今日のような急激な冷え込みも強い影響があります。<br /> 今頃の気候では身体が冬に対応する状態になりきっていないため(寒冷に対する体温生産増加 甲状腺の生理的機能の亢進などによる)、また温度変化が急激で気温低下に対応しきれないことになります。<br /><br /> 「風邪」は風の邪と書きますが、「寒邪」(邪は悪気 よこしまなもの)の侵襲による急性熱病というのが漢方医学での認識です。「寒」が体内に侵入して「熱」を発するという寒と熱の交錯し、転変していく病状です。<br /> 風邪の漢方治療は「傷寒論」という中国の後漢の時代に成立したと考えられる古典を基礎にします。もっとも傷寒論は風邪の治療書ではなく、生死にかかわる重症の急性熱病、腸チフスなどの治療書です。<br /><br /> 風邪の初期の治療は非常に重要で、インフルエンザ(風邪ではなく、重症化し時に死亡することもあるウイルス性疾患です)では1日でウイルスは100万倍に体内で増殖するといわれます。こんなに増殖したら戦うのも大変で、症状は重症化、悪化します。<br /> 風邪でもウイルスや細菌がが大量に増殖する前、初期に悪寒(最近は「悪寒」といってもわからない人が増えました。困ったものです)を感じたらすぐに強力、迅速な治療をします。<br /> 具体的には悪寒がしてから遅くても3~6時間以内と考えています。<br /> 実は傷寒論には「寒に適えば(寒にあえば)一升を温服す」という漢方処方服用の指示があって、これは悪寒を感じたらすぐにと解釈されますが、臨床上は「寒い思いをしたらすぐに温かい漢方処方(桂枝湯:後述)を服用しなさい」と解釈し、症状としての悪寒発症前に寒かったり冷えを感じたらすぐ先制治療、風邪の悪化進行防止に漢方薬服用を始めると解釈すべきと考えています。この方法は特に虚弱な患者さんには必須です。<br /><br /> </span> 【日記】 土曜日は花火! そろそろ胃腸が夏バテです。 Tue, 23 Aug 2011 19:05:44 +0900 137256 https://kimeido.on.omisenomikata.jp/diary/137256 <span style="font-size: medium;">&nbsp;しばらく更新をさぼってしいまいました。猛暑と梅雨前線の影響で涼しすぎたりで疲れますね。<br /> さて、今週の土曜日は花火です。「隅田川花火大会」が東北大地震の影響で一ヶ月遅れで開催です。<br /> 写真は亀命堂薬局のバーテン熊が本物の花火(火薬抜き)を自慢げに見せているところです。花火の台は打ち上げの筒を模したもの。<br /> 五号玉ですので隅田川で打ち上げる最大の4号玉より一回り大きいものですね。<br /><br /> そろそろ胃腸が疲れてくる時期です。体調にも影響が出ますので早く手当てしましょう。<br /> 胃と腸は別に考えたほうが良い場合と同時に一つの漢方処方で治療できる場合があります。<br /> 食欲不振などに加え、下痢や消化不良やガスの発生滞留があるときなどは胃と両方に効く半夏瀉心湯やその類方、六君子湯とその加減方などをよく使用します。藿香正気散は平胃散の加減方で「便利」な処方です。急な胃腸炎であまり症状の強くないときなどによいのですが厚生労働省の役人がめずらしく風邪の効能まで認めています。ただ、役人さんは「夏風邪」という病名と概念を認めませんので、製品の効能効果は単に風邪です。<br /><br /> 市販の医薬品の効能効果は漢方処方に限らず、行政上の理由でおかしなものが多数あります。鵜呑みにせずに薬剤師に質問してください。漢方医学では古来より使用実績のある効果が役人が能書きに記載するのを認めないから記載していない、ということのほうが多いのです。<br /> <br />&nbsp; </span> 【日記】 季節の漢方 夏によく使う漢方薬 漢方薬で夏対策 夏こそ漢方薬で快適に!その2 Sat, 09 Jul 2011 18:56:16 +0900 115507 https://kimeido.on.omisenomikata.jp/diary/115507 <span style="font-size: medium;">こちらに「夏によく使う漢方薬 漢方薬で夏対策 夏こそ漢方薬で快適に!その2」アップしました。見てくださいね。<br /><a href="http://blog.livedoor.jp/kimeido_kanpo/archives/51760330.html">http://blog.livedoor.jp/kimeido_kanpo/archives/51760330.html</a></span> 【日記】 更新の間隔があいてしまいました。捻挫、打撲、骨折などの漢方治療 Wed, 06 Jul 2011 17:34:28 +0900 113751 https://kimeido.on.omisenomikata.jp/diary/113751 <span style="font-size: medium;">不注意で右手首をいためてしまいました。<br />初期の消炎鎮痛剤の服用、レジ袋に入れた冷水で患部の冷却、田七と漢方処方越婢加朮湯の服用で、回復は早かったのですが何日か経過して起床時に(朝はまるで弱いです)負担をかけてしまい、また痛くなってしまいました。<br /><br />そう、捻挫などに新薬の湿布剤は効果が薄く、まずイブやボルタレンなどの服用で炎症の悪循環的憎悪を抑えます。そしてレジ袋に氷水を入れ、冷えすぎないように1時間くらいは冷やします。そうしないと翌日に患部が腫上がって大変なのは経験された方も多いでしょう。そして「田七」の大量服用(10g 2~3回)と「越婢加朮湯」や「治打撲一方」などの漢方処方をこれも多く服用します。なんせ急性の強い炎症ですから厚生労働省の役人の決めた分量では少なすぎて効きません。<br /><br />手当てが終わって一段落したら湿布を貼りましょう。<br />今回は省略しましたが「山梔子末」(クチナシの果実を乾燥し粉末にしたもの)と「黄檗末」(キハダの樹皮のコルク層を除いて乾燥したものの粉末)を混合して水または水に酢を加えて練ったものをリント布などに伸ばして患部に貼るのが非常によい効果があります。腫れと熱がおさまって、痛みが残ったら「複方糾励根」のようなやはり水で練って使用する温湿布を使用します。これも良い薬で慢性の痛みに良い効果があります。<br /><br />漢方は実は外科領域の治療にも優れていて、骨折なども田七の服用だけでも早く回復させることができます。上記の「治打撲一方」のほか「桂枝茯苓丸」、「桃核承気湯」なども繁用します。「桃核承気湯」は下剤としての性格をもった処方で、打撲や捻挫、内出血などは下剤で「下す」治療法がセオリーなのですが、近年は「下方」という強引に下剤をかけて下す治療に耐えられない弱い方が多く苦慮するところです。</span>