創業85年の漢方薬局です。昔からの本物の漢方薬「煎じ薬」をおすすめしています。
2012/11/20
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2012/10/24
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2012/08/27
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TOP > 漢方 亀命堂薬局 薬草屋 きめいどう 日記 > 更新の間隔があいてしまいました。捻挫、打撲、骨折などの漢方治療
不注意で右手首をいためてしまいました。
初期の消炎鎮痛剤の服用、レジ袋に入れた冷水で患部の冷却、田七と漢方処方越婢加朮湯の服用で、回復は早かったのですが何日か経過して起床時に(朝はまるで弱いです)負担をかけてしまい、また痛くなってしまいました。
そう、捻挫などに新薬の湿布剤は効果が薄く、まずイブやボルタレンなどの服用で炎症の悪循環的憎悪を抑えます。そしてレジ袋に氷水を入れ、冷えすぎないように1時間くらいは冷やします。そうしないと翌日に患部が腫上がって大変なのは経験された方も多いでしょう。そして「田七」の大量服用(10g 2~3回)と「越婢加朮湯」や「治打撲一方」などの漢方処方をこれも多く服用します。なんせ急性の強い炎症ですから厚生労働省の役人の決めた分量では少なすぎて効きません。
手当てが終わって一段落したら湿布を貼りましょう。
今回は省略しましたが「山梔子末」(クチナシの果実を乾燥し粉末にしたもの)と「黄檗末」(キハダの樹皮のコルク層を除いて乾燥したものの粉末)を混合して水または水に酢を加えて練ったものをリント布などに伸ばして患部に貼るのが非常によい効果があります。腫れと熱がおさまって、痛みが残ったら「複方糾励根」のようなやはり水で練って使用する温湿布を使用します。これも良い薬で慢性の痛みに良い効果があります。
漢方は実は外科領域の治療にも優れていて、骨折なども田七の服用だけでも早く回復させることができます。上記の「治打撲一方」のほか「桂枝茯苓丸」、「桃核承気湯」なども繁用します。「桃核承気湯」は下剤としての性格をもった処方で、打撲や捻挫、内出血などは下剤で「下す」治療法がセオリーなのですが、近年は「下方」という強引に下剤をかけて下す治療に耐えられない弱い方が多く苦慮するところです。